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男系男子以外にはない皇位継承

  日本の建国記念日は2月11日である。
  『 古事記 』や 『 日本書紀 』 には、国生みの神話などに続いて初代
天皇である神武天皇即位の状況が記述されている。この建国神話に由来して、神武天皇が即位したとされる日、辛酉年春正月庚辰朔 (2月11日、旧暦の1月1日) を建国記念日と定めている。
  また、国民の祝日に関する法律(祝日法)では、建国記念の日の趣旨について「建国をしのび、国を愛する心を養う」 ということが明確に規定されている。

  日本の皇位は神武天皇以来百二十五代にわたり、男系による唯一つの血統によって継承されてきた。
 
現代まで二千余年間、途絶えることなく連綿と続いてきた 萬世一系の皇統 。 これが我が国の誇りであり、わが皇室のゆるぎなき伝統である。
  人類史に例を見ない歴史と伝統、それは建国以来、「不文の大法」 として続いてきたのであった

  男系という唯一の原則による皇位継承、このことにより天皇は特別の存在として、畏敬されてきた。これが日本の国柄であり、日本の日本国たる故なのである。

  伝統というものは
なぜ必要なのか。理由はない。 伝統とは守ること自体に意義があるのだ。 守るべきその伝統とは、男系で皇位が受け継がれてきた歴史的事実そのものである。
  皇位が男系であるべき特別な理由など何処にもない。ひとつの男系血統で繋がれてきた皇統という史実があるのみである。理由や理屈を大きく超えたところにある男系という伝統。それが男系の皇統という重い不文の大法として存在し続けてきたのである。
 

  女系天皇論者は、男系男子の方々の皇籍復帰を中傷し、法の下の男女平等や男女共同参画を主張する。大宝令や養老継嗣令など過去例でも「女系継承」はあったなどと歴史事実に反する主張をして、伝統の重さや史実には触れることがない。
  しかし、伝統や史実を無視して、女系という概念が入りうる余地など少しもないことはあまりにも自明だ。

  仮にも女系天皇が誕生となった瞬間、一系で紡がれてきた皇統は断絶し、今まで経験したことのないような、基盤のしっかりしない王朝が、そこから始まることになる。およそ権威づけというものができない、確固たるものを持たない王朝となり、崩壊に向かうこととなろう。二千年の歴史にない大変事だ。

  日本国民はそういう女系天皇を象徴として崇敬できるのであろうか。それこそ左翼や皇統廃止論者の思うつぼであり、答えは自ずから明らかである。
  萬世一系の皇統が断絶し、血統も素性も定まらない新王朝が始まる。こういう、歴史上にもない異常事態は避けなければならない。

  皇位継承が男系であるべき理由を、強いて言うとするならば、このような危機を防ぐためにこそ、その理由があると云うことになろう。


 『 皇室典範問題研究会 』 による
 『 皇位の安定的継承をはかるための立法案 』

  今般、正論3月号に、『 皇位の安定的継承をはかるための立法案 』 と題して、<  なぜ皇位継承は男系男子に限らねばならないのか  > 等に関する論文が掲載された。  
  識者11人が進めてきた 『 皇室典範問題研究会 』 による共同研究の成果であり、女系天皇の議論につながりかねない女性宮家創設を政府が検討していることから、初の公表となったという。
  研究は 「 皇室論に占領後遺症払拭の視点を 」 ということで進められたと書かれている。


  問題点が整理されており、男系男子でなければならないことを国民一般に広く知ってもらうための参考資料となるであろう。
 色々な論点が広く網羅
されているが、ここでは、<  なぜ皇位継承は男系男子に限らねばならないのか  > という問題に絞って、関係箇所を以下に引用しておく。 
一般国民が皇統問題を理解するための教材にもなるものであろう。


『 皇位の安定的継承をはかるための立法案 』
 -皇室典範問題研究会-  正論 2012年 3月号 P. 248-255 


 皇室の将来安定化のための皇室典範改正
 に関する想定問答集

一、男系原則の維持に関する問題


問1 < なぜ皇位継承は男系男子に限らねばならないのか >

答一  皇位が男系であるべきことについて
  皇位の男系とは、父方を通じて歴代天皇の系譜につながる方々を指し、女系とは、母方を通じてしか歴代天皇の系譜につながることのできない方々を指す。
  男系による皇位継承は、初代神武天皇以来、百二十五代二千余年にわたってたび重なる皇位継承の危機を克服しつつ堅持されてきた。この継承形態を万世一系といい、わが国皇室のゆるぎなき伝統である。この伝統は、明治になって帝国憲法および皇室典範において成文化されたが、元来、建国以来の「不文の大法」に基くものである。
  したがって、男女いずれにせよ女系の方が皇位を
継げば、万世一系の皇統はそこで断絶する。これは王朝の交替を意味し、力づくによるものではないにせよ、世界史に頻発する易姓革命と同じ結果をもたらす。
 建国以来、君主の血統が一系で連続しているという事実は世界に唯一の貴重な例であり、それゆえに日本の皇統は古くから諸外国の羨望の的であった。この光輝ある伝統を変更すべき理由は全くない。


答二  皇位を男子に限るべきことについて
  国史上の女性天皇の場合、配偶者を有せられるままで践祚せられた例は存在せず、独身を即位の前提条件とすれば皇位継承者たるべき子孫誕生の可能性がない。
  他方女帝に民間からの配偶者を認めるとすれば、その子孫は男子でも女系の系譜に入る。また、皇配(仮称)の存在を認めた場合、歴史上前例のないことゆえ、その銓衡、名称、処遇(役割)などの種々の未曽有の困難が生ずる。
  天皇の最大のお務めは宮中祭祀であるが、女帝は肉体的・生理的な理由によりそれは過重な御負担となり、斎行不可能な場合があり得る。

  女帝容認論者は、例えば江戸時代の後桜町天皇が大嘗祭を斎行されていることを擧げて、女性天皇でも別に支障はないと主張している。しかし、江戸時代に比して明治以降では宮中祭祀の回数もふえ、現代ではその意味が更に重みを増してきていることから、現行形態の維持が困難になる場合も多くなると考えられる。
  皇室典範の制定により摂政制度が整備されたので、かっての中継ぎ的女帝の必要性はなくなっている。
  女帝は、現在の天皇皇后両陛下のそれぞれの御公務をすべて御一身に負われることとなり、、その御負担は尋常ではない。また、現に皇后陛下が果たしておられる皇后に固有のお役目を務められる方がなくなる。
  例えば、現在、皇后陛下がなさっている養蚕の儀、日赤総裁等の名誉職などもすべて女帝のお務めとなれば、祭祀の斎行に加えて過重な負担となる。


問2 < 憲法第二条は 「皇位は世襲のもの」と規定しており、「世襲」は男系・女系いずれも含むものではないか >
答 日本国憲法では、天皇の地位と権能については大きく変更されたが、皇位継承については、歴史的伝統の大原則に従って、現行の皇室典範においてはそのまま踏襲した。
  したがって、この「皇位の世襲」とは、男系男子(皇男子孫)による皇位継承を定めた帝国憲法第二条を踏まえたものであり、現憲法を審議した帝国議会やその後の政府答弁でも、「皇位の世襲」とは本来「男系による世襲」を意味することが繰り返し明言されている。現行の皇室典範第一条が「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定めたのは、この「男系男子」の原則を確認したものである。
  ゆえに、現憲法は女系を容認したものではない。 


問3 < 法の下の平等として、人種、信条、性別、社会的身分上の差別を否認している現憲法の観点からすれば、世襲や男系維持にこだわることには疑問があり、憲法の理念に反するのではないか >

答 皇位の世襲制と法の下の平等は矛盾しない。なぜなら、法の下の平等はあくまで国民を対象とした一般法原則であるのに対して、世襲の天皇という存在は、憲法自らが定めた法の下の平等の例外に当たるからである。<いわゆる基本的人権は天皇には勿論のこと、皇位継承資格者たる皇族に対しても厳しく制約されざるを得ない(葦津珍彦)>。それゆえ、皇室の伝統を尊重し皇位継承を男系に限定するとしても、なんら憲法上の問題は生じない。このことは、従来の政府答弁から明らかであり、学者間の通説でもある。
  皇位継承は国家および国民統合の象徴としての天皇の地位の継承という全く特別の事例であるから、国民の有する一般的権利・義務とは次元を異にする問題であり、法制上の男女平等の原則外の事例である。ちなみに、この問題は、女子差別撤廃条約とも無関係である。


問7 < 皇位継承は血統によるのではなく、むしろ道統によるべきではないか >

答 「道統」とは「天皇が践み行うべき道の伝統」を指し、いわゆる徳治主義の観点をいうと思われるが、わが国では、道統は血統の一貫性を大前提としてその上に成立した思想であり、皇室に徳治主義の伝統が認められるとしても、それは血統上の正統性を前提に御歴代の天皇が皇室の徳治主義の継承に務めてこられたものである。
  血統は道統を継承される資格要件なのであり、いかに道徳的にすぐれた方であっても皇統に属する男系の男子という血統要件がみたされなければ皇位に即くことは許されない。道統のみでは正統を形成し得ないのである。道統を強調するあまり血統を軽視する考えには、皇位継承者が道統から外れたことを口実にして現天皇の退位ひいては皇室伝統の改廃を説き、共和制をめざす人々(または党派)に利用される危険性がある。
  血統を軽視することは、世界各国の歴史に頻繁に生じた王朝交替の原因をなす易姓革命の思想につながる。


  (筆者注) - 易姓革命とは -
広辞苑によれば、
易姓  :  [ 史記 「王者易レ姓受レ命、必慎ニ始初-」 ]
       統治者の姓が易(か)わること。昔、中国では王朝を
             一姓の業としたから、新王朝が興ることをいう。
易姓革命  :  中国古来の政治思想。天子は天命を受けて天下を
            治めるが、もしその家(姓)に不徳の者が出れば、別の
            有徳者が天命を受けて新しい王朝を開くということ。

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