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第四高等学校寮歌 -北の都に秋たけて-

北の都に秋たけて     われらはたちの夢かぞふ 
をとこをみなのすむ國に にはちにかへるすべもなし 

この歌詞とメロディーが長い間、頭の中に眠っていた。憶えたのが何時だったかはっきりしないが、高校二、三年の時ではなかったかと思う。学校対抗戦の応援をやったり、学園祭でファイアストームをやったりした時期に、校歌や応援歌、旧制高校寮歌を練習したことが思い出される。一高、三高、五高寮歌などとともに、四高のこの歌も寮歌の定番に入っていたのであろう。

先月金沢市を訪れ、はからずも第四高等学校跡地の記念館を見る機会を得た。そこに建てられていた寮歌の歌碑を目にした時、長い間歌うこともなかった歌詞と旋律が何十年かの時を越えて、一瞬のうちによみがえってきたのである。

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弘前城と最勝院五重塔 - 津軽藩の栄華

津軽十万石の城下町として栄えた弘前市は古都の風情を残す歴史と文化の街だ。400年前に築かれた弘前城が市の中心部の公園にあり、五つの城門、三つの櫓などが藩政時代の栄華をとどめている。国の史跡であり、重要文化財ともなっている名城である。

築城と同時に弘前城を守るために、城の南西に長勝寺、南東には最勝院五重塔、北西に誓願寺と、お城を守り囲むように寺院などが建てられたという。武家屋敷、商家も城の周囲に軒を連ねており、城下町の風情のあるところである。
そのなかで最勝院五重塔は、東北一の美塔ともいわれており、これも国指定重要文化財となっている。津輕統一の際、戦死したすべての人々を敵、味方の区別なく供養するため、350年前に建造されたという美しい塔だ。


8月初旬、弘前城を観るために、はじめてここを訪れた。

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早春賦、旅愁、故郷を離るる歌

安曇野という地名に惹かれて、先月穂高地方を訪ね、清流とわさびとそばの里を散策する機会があった。
その時水車小屋、
わさび農場、道祖神など一帯をまわりながら、穂高川の堤防沿いにたてられている 『 早春賦歌碑 』 を初めて目にしたのである

抒情歌を聴いたり、唱歌集を読み返したりすることが多いこの頃であるが、中でも 『 早春賦 』 は若いころからの私の好きな歌であった。故郷の春を待ちわびる日本人の心の歌であり、歌詞をくちずさむたびにその奥深さに感動してしまう。
このような歌は他にもあるが、私自身の生まれ育った故郷や父母を思い出させる特に懐かしい歌がある。 『 旅愁 』 であり 『 故郷を離るる歌 』 である。『 早春賦 』 とともに、これら三つの印象的な歌についてここで触れておきたい。


日本語は美しい言葉だといまさらながらに思う。特に感銘を受けるのが、古文詩の格調の高い簡潔な表現である。簡潔さ故に現代口語では味わえない心地よさがある。唱歌に見られる古文調のこのような美しさが日本人の心を揺さぶっているのであろう。

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