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中国という国 -ブログから-

        言論統制と愛国教育のなかで
        日本が最大援助国である事実を知って
                             -日中の溝は深いがー
     
日本に対する中国人の見方が少し変わってきたように思うことがある。日中のニュースや歴史問題などでそういう点を取り上げて見たい。
中国人の日本観がそう簡単に変わるとは思えないが、たとえば日本への旅行などによって、自由な日本のありのままを理解する中国人が増えてくることが望まれる。そういう例を中国のブログなどでも見かけるようになってきた。

  ブログに見る中国人の日本に対する見方     
中国人の日本に対する見方は、良い悪い両方あるが、過去からの変化だけで見てみると良い方向になってきたと感じるほうが多いようだ。日本がリベラル化しているとか、民主党政権になったとかにも理由があろう。

以下は私自身の文章ではなく中国人のブログを例としてあげたものだ。インターネットからの情報そのままに
、ブログの和訳を引用する。三例に過ぎないし、これだけから中国人の日本観が変わったと思うのはもちろん早計であるが、参考になるだろう

末尾に筆者(引用者)の短評を載せた。
ブログ中のアンダーラインや大字は筆者(引用者)によるもの。

➊   日本が最大の援助国だという事実を知って
中国では親日的な報道が目立つようになっている。これは一連の親日的報道によって、日本が中国にとって最大の援助国であった事実をはじめて知ったというブロガーが自分の考えを綴ったものである。
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    数日前、中国青年報に王錦思氏による「日本が存在しなければ、中国の改革開放は現在と異なる結果となっただろう」という趣旨の論表が掲載され、私の興味を引いた。日本メディアによる「中国で親日的報道が増えている」との報道も中国ではすでに報じられている。
  王錦思氏論表の主要な点は、「中国の改革開放30年は日本と密接な関わりがあり、トウ小平が1978年に訪日した際に日本をモデルに経済を発展させることを決定した」 というものである。論表の中に私が最も興味を持ったデータがあったので、それを紹介する。
  30年前、中国の一人当たりGDPはわずか300ドル、外貨準備高は1.67億ドルにすぎず、日本政府より500億円(2.2億ドル)にのぼる借り入れを行った。中国が受け入れた諸外国からの援助額のうち66.9%は日本からのものであり、中国にとって日本は最大の援助国である。また日本からの援助は鉄道や道路、港湾や空港などのインフラ整備のほか、農村開発や環境保護、医療、教育など多岐にわたって使用されたという。


  もしもこれらの数字が事実であるならば(*1)、中国改革開放に対しての日本の功は今後とも消える去ることはないだろう。
日本による中国侵略戦争や靖国神社問題、尖閣諸島問題など、私は日本人は野蛮で非を認めることのない覇権主義の民族だと思っていた。これは大多数の中国人にとって同様の感覚であろう。(*2)


  しかし、「日本が中国にとって最大の援助国」との事実を発見し、しばし呆然とする思いであった。これまでにも日本が中国に対して、肺結核の治療を無償で行っている等といった話は聞いたことがあったが、あくまでも聞いただけであり、正確な話ではなかった。ここで疑問なのは、改革開放から30年という時間が経過し、その間も日本は対中援助を行い続けてきたはずであるが、日本が最大の援助国であるという事実は、なぜ今になって公になったのであろうか?(*3)

  また、つい先日、日本国民の対中感情がかつてないほどに悪化しているとの報道も目にした。以前であれば、日本と中国の間には積年の恨みがあるのだから、日本が中国に好感を持っていなくても何の不思議もないと、特に気にかけることもなかったであろう。しかし、日本が中国にとって最大の援助国であったという事実を知った今となっては複雑な思いがしてならない。
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(出典:慧心无憂的BLOG意訳編集)
 トウ小平氏は改革開放と中国の経済発展は日本をモデルにすることを決めたという。(編集担当:畠山栄) 本文の出典 : サーチナ コラムY! 2008/12/30(火) 

❷  国家イメージの善悪、「日本に負ける理由」
このブログは、「印象の良さ」で中国はなぜ日本に負けたのか、日本はなぜ良い印象を集めているのかを考察するものである。
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  日本アニメを見れば売国奴と呼ばれ、ハリウッド映画を見れば西洋に媚びていると呼ばれるが、私は歴史と現実的な角度で正面から日本を考察してみたいと思う。
  米国週刊誌が世界56カ国の12万人に対して行った調査によると、中国に対する「印象の良さ」は世界の主要20カ国のうちで第5位であった。一方、日本に対する「印象の良さ」は2007年より3年連続で第1位となり、中国に比べて15%も高い支持を集めたのだった。
  また、2005年に米国のリサーチセンターの調査によると、「日本よりも中国のほうが良い国だと思う」と回答した国は中国とパキスタンの二国しか存在しなかったのである。


  ◆戦後における日本の対外経済援助額
  中国人にとって、歴史問題と領土問題が日本に対する評価を左右している。様々な理由を持ち出してはかつての日本軍国主義による行為を非難しているが、中国以外の国家はこのような見方をしていない
実際、現代の日本は過去の日本とは大きく異なる国家であり、日本の「印象の良さ」が3年連続で1位となったのにはその理由も存在するのだ。
  1979年以来、日本は中国にとって最大の援助国であり、これは誰も否定することの出来ない事実である。中国が受けとった援助額の66.9%は日本からのものであり、日本政府はこれまでに2兆7000億円(約2000億元超)もの政府開発援助を中国に提供している。北京市の地下鉄や首都空港などはこれらを使用して建設されたものである。日本の対外経済援助額は米国のそれよりも多く、世界第1位であることが評価につながっている。


  ◆国家のイメージは国民によって決まる
  我々一人ひとりの言動が中華民族全体の道徳や素養として見られるのだ。その言動の良し悪しにかかわらずである。

  日本人の礼儀正しさや素養の高さは世界中から認められている。彼らは痰を吐いたりゴミをポイ捨てしたりしない。中国人はというと、多くの国において中国人に対して中国語で書かれた「痰を吐くな」「物を盗むな」「店を出る際には荷物を検査します」などといった標識が存在する。多くの国において、日本人を排斥しようとする動きは存在せず、排斥される対象の多くは中国人である。


  日本を知れば知るほどため息が出る思いである。国家のイメージはその国家に住む人々の素養や礼儀によって決定されるのだ。中国人は驕らずに謙虚であり続ける必要がある。愛国とは自分自身の行為から始まるものなのである。
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(出典:当渠〓得清如許,為有源頭活水来的博客 意訳編集担当:畠山栄
本文の出典:サーチナ 社会ニュースY! 2009/04/02(木)

❸ 【中国のブログ】    日本に学ぶ理由、
             「中国人は世界中で嫌われているから」

第二次世界大戦で敗戦した日本と戦勝国となった中国。勝ち負けの如何に関わらず、両国は共に焼け野原となり、人々は苦しい生活を強いられることとなった。このブログは戦後64年が経過した現在、日本と中国との間に大きな差が出来た原因を考察し、日本に学ぶよう提案するものである。
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  日本は第二次世界大戦で敗戦した。物質的および精神的レベルにおいて、当時の日本と中国は同じスタートラインに立っていたといっても過言ではない。
  中国国内では、「中国は飛躍的に発展している」と自賛している。同じスタートラインに立っていたはずの両者だが、現在の中国は物質的・精神的レベルの両面において日本よりも劣っているのはなぜだろう?
  過去、日本は中国に学ぶ存在であったが、現在は中国が日本に学ぶべきである。中国は大国であり、小国の日本に学ぶ必要はないという人もいるかもしれない。しかし、人間の身長がその人が保有する能力と一切関係がないように、国土の大小は問題ではない。
  日本人が嫌いだから、という人もいるかもしれないが、好き嫌いは問題ではない。世界中で多くの人々が中国人を嫌っており、これは争うことの出来ない事実である
なぜなら我々中国人は素養が低く、精神的レベルが低いからに違いない。これこそが我々が自分たちより優れた国に学ぶべき理由である。
  中国国内において、メディアがどれだけ自賛のニュースを報道し、我々がそれで満足していても、全く意味の無いことである。我々が必要なのは世界から認められることなのだ。

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(出典:歓迎来到愛漫小熙的世界博客 意訳編集担当:畠山栄)
本文の出典:サーチナ 社会ニュースY! 2009/04/08(水) 

   筆者(引用者)の評 :
➊(*1)、(*3)  : こういう事実を未だに認めようとしない中国の人である。日本人なら誰でもずっと昔から知っている事実です。否、中国以外のどの国の人も、知っている人は知っているし、知ろうと思えば容易に知ることのできる事実でしょう。
このようになった原因は、共産党独裁による言論統制のためです。中国では言論の自由がありません。共産党に不都合なことは一切、中国国民には知らされないために国民は未だにこういう事実を知ることができない。日本のことは何十年も国民に知らせたくなかった。共産党には自信がなかった。それだけの理由でしょう。


➊(*2) : 悲しい誤解です。日本人は野蛮で、非を認めることのない民族だというのは正しくありません。まったく逆です。中国人の大多数がそう思い込むようになり、それを信じて疑わないのは、江沢民による徹底した国民教育の大きな成果があったからです。驚異的とも言える大成果です。中国人はそういう教育しか受けていない。生まれた時から日本人は野蛮だと、これでもかこれでもかと叩き込まれたら、そうではないと考える人は誰もいなくなるでしょう。教育の恐ろしさです。

歴史にたいする見方の問題も重要です。日本人は一つの歴史的事項に対して、色んな見方をします。その色んな見方に対してだれも、間違っている改めろと強制したり、禁止したりすることはありません。時の政治権力でもそういうことを強制することはできません。どう見るかはその人の自由だからです。色んな見方があって、その多様な見方の中から、事実はこうだったんだ、我々はこう考えるんだという公平な客観的な見方が生まれてきます。もちろん人によってそれぞれ違うのが史観です。しかし、こうして大多数の人間が肯定するような客観性のある史観も定着してくるのです。これが歴史にたいする科学的なアプローチの仕方だと思います。欧米の民主主義国に於いても、概ねそのようになっていると言えます。

独裁国家では独裁政権を維持するために、その国民に単一の”史実”を教育するということが普通に行われてきました。ある歴史的事項にたいして、その国には権力が”決定した史実”しかなく、国民はその“史実”だけを教えられ、刷り込まれ、それ以外には知ったり考えたりできないようになっており、これは全くおかしく、残念なことです。独裁者はすべて自信がないから、そうするよりほかないのです。江沢民も全く自信がなかったのです。


      「 江沢民文選(’05・8出版) 」 には
      「 対日非難を永久に続けろ 」  とあります。
国家主席となって対日非難政策を打ち出し、これを教育方針に入れたのですね。

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