« アマゾン | トップページ | 国家と伊勢神宮 »

縄文杉

 樹齢は何千年か          
        屋久島の世界自然遺産

登山口から徒
歩で約5時間あまりの山奥、屋久島
のほぼ中心部は、深い森に覆われている。

原始時代から、途方もない年月を生き抜いてきた
縄文杉の雄姿は、その中にあった。


暴風豪雪に果てし無く耐え続けてきた巨樹は、たく
ましくも年老い、その幹は凹凸激しく傷んでいた。


屋久島は 縄文杉・紀元杉・夫婦杉・トビウオの島だ
   

屋久島の自然に惹かれ、一度は訪れてみたいと思っていた縄文杉を目の当たりにする機会を得た。威厳の杉は、標高1300mの深い森の中あった。世界遺産登録地内にある巨木である。展望デッキに立ち巨木を観賞。しばし無言のままその威容に目を奪われる。

この日からゴールデンウイークマイカー乗り入れ規制が解除されるという5月6日だった。
荒川登山口駐車場まで車で行く。5時過ぎに、荒川を左右に見ながら出発し、 トロッコ道を黙々と歩く。8時頃トロッコ道の終点に着き、大株歩道入口から登山開始。9時頃ウイルソン株。そして大王杉・夫婦杉。歩き始めて約11㌔、徒歩約5時間あまりで、あの巨大な塊が現れた。上屋久町大株歩道沿い高塚山の屋根筋に近い南東斜面、国立公園特別保護地区だ。


目的の縄文杉に到達したのは10時半近かった。昼食。小さい屋久鹿が数匹いた。ゆっくり1時間滞在し、12時過ぎ縄文杉を後に下山開始した。

     今回(平成21年5月)の縄文杉
090506_105635_13_2何千年かという途方もない年月に耐え、風雪との戦いに勝ち抜いてきた縄文杉の雄姿は、思いの外傷んでいた。
胸高周囲16.4mの確認されている最大の屋久杉で、日本で一番太い杉だ。
樹高25.3mという背が低いずんぐりした樹形は台風の常襲地帯に育つ屋久杉の特徴をよくあらわしているという。
凹凸の激しい幹は江戸時代に利用できない巨木として切り残されたこと
を示しているそうである。


樹齢7200年という説もあるが、後部の空洞から採取した試料の科学的計測では2170年だという。しかし中心部ではないので、樹齢は3000年を越えるであろうといわれており、推論の域を出ていない。
                                                                         平成16年当時の縄文杉(出典:屋久杉自然館)

Photo_2 昭和59年、左側の着生のヤマグルマが折れた。
平成17年12月には右側の枝が大雪で折れるという出来事があった。直径80cm余り、長さ約4m、枝とは思えぬ大きさである。

この枝は「いのちの枝」と名づけられて、屋久杉自然館に保存展示されており見学することができた。
巨木のたくましい姿は、厳しい環境に耐えて変貌しながら生き続ける様を示している。


屋久島の大杉には縄文杉を頂点に、夫婦杉、大王杉、ウィルソン株、翁杉、仁王杉、紀元杉、ひげ長老、弥生杉、などの大木が目白押しである
 参考書 : 屋久杉巨樹・著名木(屋久杉自然館発行)による。
 日記
5・4(月)鹿児島から飛行機で屋久島に入り、レンタカーで宮之浦港を経て白谷雲水峡へ。昼過ぎ弥生杉。夕方魚屋で食事、焼酎三笠がうまい。

5・5(火) 7時頃宿出発、8時屋久島自然館、環境省世界自然遺産センターへ。開館前だが入れてくれた。屋久杉ランドに向け車で上る。途中縄文杉へ右折する車道入口あり。この日まで乗り入れ規制(5・1-5・5)あり進入はできない。
                           紀元杉(推定樹齢 3000年)
050_3 10時半 紀元杉。屋久杉ランドを出て150分のハイキングコースだ。夕方町営・尾の間(おのあいだ)温泉。ぬめぬめして湯質は良好。微量のヒ素、ラドン。石鹸なし。良い温泉だ。魚と地酒焼酎”三笠山”で晩食。明日は早いので酒は控え、残した分明日にまわす。今夜の松峰荘はゆっくりとした広い部屋だった。

5・6(水)
 4時前に起床し弁当屋を出発。---道は真っ暗。4時50分頃 すでに満杯寸前の荒川登山口駐車場着。明るくなってくる。出発、ただただ黙々と平坦なトロッコ道を歩く。空気がうまく川と緑がとても良い。大株歩道入口からいよいよ登山開始。

F1000055_2ウイルソン株、大王杉(樹齢3000年)、夫婦杉(1500~2000年)などが次々と現われる。そして10時半頃、巨大木が迫ってきてついに縄文杉に到達。展望デッキに上り、その威容にしばし目を奪われる。

右の写真は縄文杉の上部。
下の写真はウイルソン株の中より、
  近くの木を見上げたもの。
                                                                                    
106_5 

縄文杉は屋久島の中心部、標高1300mの森の奥に鎮座する威厳だ。
大きすぎて、全体像がカメラに収まらないので、やむなく写真を上中下何枚かに分けて撮る。
縄文杉をはじめ、屋久杉は気候の変化、環境の変化にさらされている。降雨の日数が減り、豪雨が増えたという。
そして世界遺産登録以降、観光客が急増した。踏み荒らされて、根元が露出している樹が見られる。上に休憩所があるが、これも残念ながら心地良く使えなくなっている。

F1000051
右の写真は縄文杉の下部である。

こんな森の奥に小さい屋久鹿が数匹見られた。昼食し1時間強、縄文杉のそばを離れなかった。

12時過ぎ下山開始。14時過ぎ再度 ウイルソン株、14時半大株歩道入口着。トロッコ道を歩き、17時前駐車場着。足にマメができたが無事で良く頑張った。


5・7(木) 白谷雲水峡。もののけ。夕方再び尾の間温泉に向かう。19時前、安保港の風来り(ふらり)で酒とトビウオ。なんともうまい。一人が飲みすぎた。

5・8(金)10時過ぎ出発。屋久杉自然館。三日間屋久杉を見た最後に自然館で映像で見たり、写真を見たりして納得する。杉の茶屋で昼食。かつご飯におにぎり・たくあん。ぽんかんジュース。13:35杉茶屋出発し空港へ。

114_3左は九州最高峰の宮之浦岳1936m。縄文杉への途中、ウイルソン株を経て大王杉への登山道から眺める(5月6日)。

(’09・10・1 記)

|

« アマゾン | トップページ | 国家と伊勢神宮 »

探訪日本」カテゴリの記事